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R E I C マ ガ ジ ン Vol.25
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2013.10.18 ━━━
[1] REICニュース
1.法人名称変更のお知らせ
2.第4回「地震・防災リレーセミナー」~本日開催~
『想像力は愛』(東京工業大学 名誉教授 和田 章氏)
[2] 特集『相次ぐ豪雨災害~備えを怠らず、適切な対応を~』
寄稿 株式会社アイツーコミュニケーションズ 小島隆雄
[3] かたやま通信-No.23『今になると行っておきたかった』
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[1] R E I C ニ ュ ー ス
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■ 法人名称を変更しました!!
新名称は、
リアルタイム地震・防災情報利用協議会(略称:REIC)
(Real-time Earthquake & Disaster Information Consortium )
今後ともより一層皆様のお役に立つよう努力する所存です。
これまでにも増してのご支援のほどよろしくお願いします。
■ 第4回「地震・防災リレーセミナー」 本日開催
防災意識の向上と幅広い防災・減災対策の推進に資する目的で
「地震・防災リレーセミナー」を、地震予知総合研究振興会(ADEP)と
共催で定期的に開催しています。
第3回「地震・防災リレーセミナー」開催報告はこちら
URL:http://www.real-time.jp/pdf/130920REICrelaySeminar.pdf
第4回は、10月18日(金)17:30~19:00 会場は同じくADEPの会議室で開催します。
講師は東京工業大学 名誉教授 和田 章氏。
講演題目は『想像力は愛』です。
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[2] 特集 『相次ぐ豪雨災害~備えを怠らず、適切な対応を~』
寄稿 株式会社アイツーコミュニケーションズ 小島隆雄
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9月の台風18号による記録的な豪雨で、京都府などには全国で初の「特別
警報」が発令された。しかし、自治体や住民の反応には差異が生じた。
また、伊豆大島に大きな被害をもたらした10月の台風26号では、「被害が
府県単位の広がり」とされる基準を満たさなかったことから特別警報の発表は
見送られた。さらに、避難勧告も出されなかった。
相次ぐ豪雨災害は、特別警報や避難勧告、指示の発表をめぐり、大きな課題
を残した。
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台風18号の際、京都、滋賀、福井3つの府県が住民に伝達した方法は、イ
ンターネットのホームページ、携帯電話による登録メール、防災無線の3つだ
った。このうち、防災無線も使って知らせたのは福井県のみという。京都府で
は、気象警報などを住民に知らせるメールの配信がシステムの問題から大幅に
遅れ、特別警報の情報が配信されたのはおよそ8時間後というトラブルもあった。
情報配信を登録メールを通じて行っている自治体も多いが、高齢者の中には
携帯電話を持っていない人が多い。まして、気象庁が特別警報を発表した未明
にネットのホームページを見ているお年寄りはいないであろう。
京都府と滋賀県内では、「不安をあおりたくない」「夜に行動するのはかえっ
て危険」との判断で、住民への周知を見送った自治体もあったという。
では、特別警報発令後の住民の行動はどうだったのか。
京都市では約30万人に避難指示・勧告を発令したが、実際に避難した人は全体
の1%未満だったと言われる。「避難しなかったのか」「避難できなかったのか」
は定かではない、検証を待つこととする。
一方、26号豪雨では、「夜間の避難はかえって危険」という理由から、大島
町は避難勧告の発表を見送った。避難の遅れが被害拡大に繋がった可能性は高
いと指摘する住民もいる。
いずれにしても、「数十年に一度レベルの災害」が現実に起こることを知った。
特別警報を受け、仮に勧告が出ても、システムや伝達方法に問題があったら警
報そのものに意味がない。情報集中によるシステムダウンが起こらないような
「堅牢性」、伝達ルートの「多重化」は必要であるのはいうまでもない。
伊豆大島の大きな被害の要因の一つに島特有の地形や地質があるが、先の
18号の際に京都府や滋賀県内の自治体でもとられた「夜間、危険」という理
由による避難勧告見送りという問題は、気象庁や各都道府県との連携のあり方
を含め検証すべき課題である。
また、特別警報の発令基準、さらには、その前段階である大雨警報や土砂災
害警戒情報に対する自治体の対応などの課題も浮かび上がった。
言うまでもないが、防災にあたっては、より厳しい状況を想定し対処すべき
である。
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[3] かたやま通信-No.23『今になると行っておきたかった』
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1年以上前のことだ。東大ラグビー部の卒業生たちから葉書が来た。卒部50
年のOBを納会に招待したいという。あらためて、大学を出てからそんなに時
間が経ったのかと感慨深かった。そういえば、昨年土木工学科の同窓会で熱海
に行ったときにも、次に切りのいい年が来たころには、仲間もだいぶ減ってい
るかも知れないという話が出た。
仕事柄、私は世界の各地に行ったほうだから、贅沢は言えない。だが、今に
なってみると、あの時ついでに行っておけばよかったと思うところが少なくな
い。今からでも遅くはないという人もいるだろう。しかし、若いときに訪ねる
のと、70歳を超えてから行くのとでは、心に残るものはまるで違うし、まず体
力が違う。
20歳代の中ごろ、3年以上もシドニーにいたのに、エアーズロックはおろか
メルボルンにも行かなかった。遊びに行ったのではないから仕方がないとも思
うが、今にしてみると逃した魚は大きい。
私は、いままで11回の世界地震工学会議に参加したが、30歳代の中ごろに参
加したローマの会議がいちばん記憶に残っている。このときは、会議中のツア
ーで南イタリアへ行った。現・早大教授の濱田政則さんと一緒に透き通るよう
なソレントの海で泳ぎ、ポンペイの遺跡を訪れた。会議後、同僚の佐藤暢彦さ
んとオーストリア、ドイツ、スイス、フランス、オランダを巡るおのぼりさん
旅行をした。
50歳ぐらいのことだったろうか。リマ(ペルー)へ出張する機会があった。
シンポジウムの後、マチュピチュを訪ねる旅行が組まれていたが、私は参加せ
ずに帰国してしまった。当時は、私も忙しかったが、今になってみると、もう
行くことはないだろうと思うと残念だ。
人間忙しいときは、どうしても忙しいところを他人に見せたくなる。だが、
格好を付けていると、いつの間にか歳をとってしまう。機会があったら、若い
うちに、それを無駄にしないことだ。経験者が言うのだから間違いない。
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発行開始月:2011年10月
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