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R E I C マ ガ ジ ン Vol.23
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2013.8.7 ━━
こんにちはREIC事務局です。
本メールは配信を希望された方、REIC会員の方(前会員の方も含む)、
REIC主催のイベントにご協力、ご参加いただいた方にお送りしています。
- INDEX -
・ 特集 REIC片山会長がシリーズでお届けする
かたやま通信-No.22『なんの役にも立たない話』
・ REICニュース
① (続)『REICのさらなる発展を目指して』 ~新役員の抱負 ~
② 第1回「地震・防災リレーセミナー」を開催しました
只今 第2回の参加受付中です!!
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◆ 特集 かたやま通信-No.22 『なんの役にも立たない話』
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最近、ちょっと心あたたまる経験をした。山手線を原宿から代々木に向かう右側、
小さなビル群の間に挟まれるように、「レコード針 ナガオカ」という慎ましやかな
広告を見つけたのである。私が大学時代を過ごした昭和30年代は、レコードの
時代だった。LP(ロング・プレイ)という長時間再生可能なレコードが現れたのも
その頃の ことだ。それまでのレコードの収録時間は、直径が30センチと大きい
ものでも5分程度だったから、長いクラシック音楽などでは、1曲でも多くの枚数が
必要となり、レコード再生の途中で幾度となくレコードをかけかえていた。そして、
当時、レコード 針といえば、ナガオカの独壇場だった。ナガオカの広告は、一文字
一文字が大型の風呂敷のような白地の正方形に藍色で「レコード針」「ナガオカ」と
二段に並べて書かれていた。レコードで音楽を聴く人が珍しくなった今も、社名は
レコード針と一緒に覚えられているが、同社のホームページによると、「ナガオカが
培ってきたハイレベルな技術力は、形状・表面粗さ測定用端子などの特殊部品に
も生かされています」とのことだ。
レコード針より前の思い出になる。私たちは、中学校の授業で計算尺の使い方
を教わり、その後大学でも理工系の学生は計算尺が使えることが必須だった。
両側にある目盛り付きのスケールの間をこれも目盛り付きの物差し状のスケール
を滑らせることで、掛け算・割り算、三角関数、対数、平方根、立方根などの概数
計算を行うアナログ式の計算用具である。私たちにとって、計算尺といえば、「ヘン
ミ計算尺」の ことだった。特に日本だけで使われたものではないはずだが、外国
人には物珍しく写ったらしい。1960年代の半ば、私がオーストラリアの大学に行った
とき、何かの仕事で日本から来ていた建設関係のエンジニアがそろばん付きの
小型計算尺を腰のポケットに持ち歩いて使っていたことが話題になっていた。
電卓の登場で市場がなくなり、1980年頃にはほとんどのメーカーで生産が中止
された。ヘンミのホームページによれば、「計算尺で培った独自技術とスピリットを
継承すると共に、新しい時代のニーズに挑戦」と書かれており、プリント回路基盤や
半導体製造装置の分野でしぶとく生き残っていることがわかって嬉しかった。
当時の思い出のひとつに、珍妙な流行歌のことがある。1951年に暁テル子と
いう歌手が歌ってヒットした「ミネソタの卵売り」という歌だ。1951年といえば、
私が 12歳 のときのことである。もうこんな歌のことを知る人はいないだろうと
思っていた が、You Tube で 聴けるし、じっさい聴いている人も結構いるようだ。
1番の歌詞は、 こんな具合である。
♪ ココココ コケッコ ココココ コケッコ
♪ 私はミネソタの卵売り
♪ 町中で一番の人気者
♪ つやつや生み立て 買わないか
♪ 卵に黄身と 白身がなけりゃ
♪ お代は要らない ココココ コケッコ
黄身と白身がなければ、これは卵とは言えないわけで、お代がいらないも当たり
前だ。
まぁ、私の話が役に立たないのば毎度のことだが、今回はそのなかでも指折りの
役に立たない話かもしれない。
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◆ R E I C ニ ュ ー ス
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■ (続)『REICのさらなる発展を目指して』
前月に引き続き、新役員の抱負をご紹介します。
理事 有賀 義明
東日本大震災の発生や近い将来の巨大地震の想定等を背景に、地震防災に
対する世の中の関心とニーズはとても高くなっています。それに対して、REICの
会員数は年々減少傾向にあります。REICの存在価値は、地震防災に役立つ情報
や技術を世の中に提供し、それらを共有化することによって地震防災の実現に
貢献することにあると思います。
地震災害は、自然現象と人間社会の相互作用の結果として生じます。したがって、
地震災害の繰返しを断つためには、地震や津波といった、自然現象を知ることだけで
はなく、人間や構造物、施設、都市といった、人間社会のぜい弱性を改善し安全性を
向上させることが必要不可欠になります。こうした点も踏まえ、RIECの目的である、
地震防災における社会貢献が進展するよう努めて行きたいと思っています。
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理事 佐々木 和男
この度、引続いて理事を拝命いたしました。また、広報委員会に所属することに
なり、山口委員長、曽根理事と共に会員の皆様の声をお聞きし、お役に立つ活動を
行いたいと念願しております。
東日本大震災を経験し、より具体的に役立つサービスの展開、関連技術の連携を
進める必要性を感じます。
また、日本の防災技術の海外への貢献も求められていると思います。
微力ながら、お役に立ちたいと思います。よろしくお願い申し上げます
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理事 鈴木 祐二
この度、理事に就任させて頂きました。
REIC会員企業の皆様の交流の機会を増やし、活発な意見交換、ひいてはお互いの
ビジネスにプラスとなるような、REICとなるよう様々な企画を実現していけたらと
考えております。
何卒宜しくお願いします。
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理事 曽根 好徳
東北地方太平洋沖地震は、「まだ終わっていない」と考えております。貞観地震
(869 年)が発生した9世紀後半に学ぶ必要があるとも思っております。東日本大
震災 の苦い経験を風化させることなく、余震や誘発地震、あるいは火山噴火など
への継続的な警戒が必要と考えます。このような中、REICが果たすべき役割は
ますます重大であります。REICの理事として会員の皆様とスクラムを組んで繰り
返し迫り来る地震等の自然災害による被害軽減に微力ながら貢献する所存で
ございます。今後とも、ご指導のほどよろしく願いいたします。
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理事 保井 美敏
この度2期目の理事を拝命しました。緊急地震速報の利活用には早くから取り組んで
きましたが、十分利活用されているとは言い難いと考えています。
建物を建設する場合、建設中は勿論、建設後の安全・安心の提供にも緊急地震速報
は有効なツールです。近年は安価なオンサイト地震計も登場し、これらを有効に活用
した技術を会員皆様と共に勉強・研究して行きたいと考えています。
よろしく御願いし ます。
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監事 正示 明
前期に引き続きREICの監査役をさせて頂いております。
監査役はモーターボートに例えれば推進役のエンジン部ではなく、舵の部分だと
思います。
役員の皆様や職員の方々が努力なさって業務を進められたものが組織として
正しく処理されていくよう微力ながら少しでも役に立ちたいと思っております。REIC
の 行って きた種々のプロジェクトは今まで世の中になかったものばかりでした。
当然パイオニア 的業務は苦労が多くそのわりにあまり恵まれないものです。
しかし、防災上のseed(種) となる多くの技術は必ず世の中で生かされていくと
思います。新体制の役員職員の方々の情熱に期待しております。
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■ 第1回「地震・防災リレーセミナー」を開催しました
只今 第2回の参加受付中です!!
REICでは、防災意識の向上と幅広い防災・減災対策の推進に資する目的で
「地震・防災リレーセミナー」を、地震予知総合研究振興会(ADEP)と 共催で
定期的に開催することに致しました。
その第1回が、7月19日(金)17:30~19:00ADEPの会議室にて開催されました。
講師は(独)防災科学技術研究所の藤原広行氏、講演題目は「東日本大震災を
踏まえた地震・津波ハザード評価」です。
会場の定員である30名近くの参加者があり、藤原氏の講演に聞き入っていました。
地震・津波ハザード評価の課題や、その高度化に必要なことに関するお話から、
原子力関係の委員の仕事の大変さなど、多岐に渡る話題をご提供頂きました。
また、セミナーの模様はインターネットでも配信、遠隔地の会員の方が視聴しま
した。
第2回は、8月23日(金)17:30~19:00、会場は同じくADEPの会議室で開催します。
講師は防災科研、兵庫県耐震工学研究センター長の梶原浩一氏。
講演題目は「E-ディフェンスによる構造物実大実験でわかったこと」です。
まだ申込頂けますので、ぜひ皆様ご参加下さい。
(満員になり次第、〆切らせて頂きます。お問合せはREIC事務局まで)
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発行日:月1回・毎月上旬発行(休刊:GW、年末年始など)
発行開始月:2011年10月
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