特定非営利活動法人 リアルタイム地震・防災情報利用協議会

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本メールは配信を希望された方、REIC会員の方(以前会員だった方
も含む)、 REIC主催のイベントにご協力、ご参加いただいた方にお送りし
ています。
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平成25年5月7日 Vol.20
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 GWは晴天にめぐまれましたが、どのようにお過ごしでしたか。
 私は断捨離を試み、そこで発掘した数十年前の洋服に身体を押し込み
つつ本日出勤しております。では、今月号をお楽しみください!

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・ 特集 ………… 『大規模液状化被害の潮来市日の出のその後』
               REIC常務理事 箕輪秀男
            (株式会社テックス 代表取締役社長)
      
・ 会員トピック …… ワキヤ技研株式会社   
              『中越地域のコミュニティFM局による
               地震・防災情報利活用実証実験』 

・ REICニュース……講演会(6/6)のお知らせ
    『懸念される南海トラフ地震』
         講師 : 阿部 勝征 氏
         公益財団法人 地震予知総合研究振興会 理事
         地震調査研究センター所長

 (かたやま通信はお休みします。)  
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■ 特集 『大規模液状化被害の潮来市日の出のその後』
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3.11東日本大震災より2年を経過しました。

 私の住んでいる茨城県潮来市日の出地区はその際、大規模な液状化被害
を受けました。日の出地区は鹿島コンビナートのベットタウンとして、埋め立て
造成された地区で、2,000軒以上の住宅および地区全体の道路、電気、上下
水道の被害を受けました。液状化で道路は波打ち、いたるところが液状化で
噴出した水、砂で覆われ、家が傾き、塀が傾き、電柱が傾き散々な状態でした。
停電は1~2週間続き、上下水道も1~2ヶ月、遅いところは半年位使用出来
ませんでした。

 その後、復旧復興が進んでおりますが、2年経った現在でも下水復旧工事
がやっと完了し、水道復旧工事・道路復旧工事の最中です。現在も、工事の
最中の為、道路は悪路状態が続いております。住宅は、だいぶ、傾きの修正
工事を終えているように見えます。

 そんな、潮来市日出地区ですが、恒久的な液状化対策が行われようとして
います。それは、地区全体の地下水位低下工法を用いて地下水位を下げて
液状化しにくい地域にしようとするものです。すべての道路に地下3mに穴の
開いた配水管を設置し、そこに浸透してきた水を汲み上げ、地区全体の地下
水位を下げてしまおうとする大規模なものです。まずは、地区内の幹線道路
の復旧工事を行う際に、実施します。次に国土交通省の「市街化液状化対策
事業」により、地区の全体の道路に実施する予定です。その際に地区の地権
者の3分の2以上の賛同が必要になりますが、既に70%以上の賛同が得られ
つつあるので、実施の方向となりそうです。なお、上下水道は配管周囲を砕
石で被い、幹線道路では電線の地中化を行い、地震の際に液状化が起きない
ように対策をしております。
 一刻も早く、震災前の状態に戻り、更に良い町になることを願うものです。

REIC常務理事 箕輪秀男
       株式会社テックス 代表取締役社長 http://www.tecs.ne.jp/

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■ 会員トピック :ワキヤ技研株式会社
『中越地域のコミュニティFM局による地震・防災情報利活用実証実験』
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 災害軽減に役立つ各種ハザード・リスク情報を一般利用者はどのように利活
用できるのか。その検証は情報提供側の大きな課題である。平成24年10月か
ら平成25年3月まで、独立行政法人防災科学技術研究所(以下防災科研)と
REICの協働により「地震・防災情報実利用を目的としたコミュニティFM局に
おけるフィールド実験」が実施された。フィールドとなったのは、近年地震や洪水、
土砂災害、雪害等の災害に見舞われている新潟県中越地域であり、本地域の
5局のコミュニティFM局(柏崎コミュニティ放送、エフエム雪国、FMながおか、
燕三条エフエム、FMとおかまち)が実験に参加した。なお、本実験には5局の
担当者からなる検討委員会が設置され、委員長には私脇屋(FMながおか代表
取締役)が推薦され就任した。

 本実験では、平常時情報(防災・減災の啓蒙、行政発信情報など)、地震の
直前情報(緊急地震速報)、直後情報(防災科研による準リアルタイム強震デ
ータ、Twitter等のソーシャルメディア情報)、事後情報(気象庁による震度確定
報、避難情報ほか)がタイムラインで表示されるタブレット型専用端末(i-Pad)
を各局の生放送スタジオに配備し、実際に放送で使用しながら検証を行った。

 結果としては、まだまだ改良の余地はあるものの、エリアに特化した地震・
防災情報は地域の防災力向上に有効であり、今後も引き続きこのような実証
実験を続けていくべき、ということになった。実験の途中から表示されるように
なった雪氷情報も、課題はあるが役に立つ情報として利用できる可能性は高い。
今後は、防災科研などが持っている各情報を、生データではなくより分かり易い
かたちで表示させることが、重要な課題となるであろう。

       ワキヤ技研株式会社 代表取締役 脇屋雄介
       http://wakiya-giken.com/index.html

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■ R E I C ニ ュ ー ス
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◆ 講演会情報
  
  『懸念される南海トラフ地震』
    講師 : 阿部 勝征 氏
         公益財団法人 地震予知総合研究振興会 理事
         地震調査研究センター所長

  開催日時 : 平成25年6月6日(木) 16:20~16:50
  開催場所 : 日本財団ビル 大会議室(東京都港区赤坂1-2-2)
  参加申込 : 詳細が決まり次第ご案内します。 。

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