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平成25年2月1日 Vol.17
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┃ Ｒ Ｅ Ｉ Ｃ マ ガ ジ ン ┃
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昼休みに外に出ると心なしか暖かく、うれしくなりました。春がほんの少し
近づいてきましたね。では今月号をお楽しみください。
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・ 特集① ………… REIC片山会長がシリーズでお届けする
かたやま通信－No.17 『救世軍と英会話』
・ 特集② ………… REIC 3.11 ～風の便り～ Vol.15
・ REICニュース…… ♪参加受付中です♪
第12回国土セイフティネットシンポジウム
『巨大津波からどのように身を守りますか？』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
■ 特集 ① かたやま通信－No.17 『救世軍と英会話』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
外の喫煙席でコーヒーを飲む気になったのだから、たぶん初秋のこ
とだったと思う。神保町から学士会館に向かう大きな通りの右手にド
トールコーヒーのお店がある。例の１杯200円というやつだ。この店は、
大きなビルにくっついて歩道のほうにせり出した形になっている。
コーヒーを飲みながら、なんということもなくビルの銘板を眺めていた。
「日本救世軍」と書いてある。昔も同じ救世軍のビルが同じところにあっ
た。もちろん、今のものとは違って茶色の煉瓦を外側に貼った古いビル
である。中学2年か3年のことだと思うから、もう60年も前のことだ。私は、
ここの英会話教室に通ったことがある。そんなに長くはなく、せいぜい
1年間ぐらいだった。
その時の先生は、メイジャー・フィリップスという女の人だった。
40歳代の終わりに近い方だったと思うが、定かではない。テキストを使
うわけでもなく、簡単な質問に答えさせるといった形だった。生徒のほう
は私のような中学生から、大学生と思われる人たちまで10人ほどだった。
救世軍は世界中で活動する巨大なボランティア団体のようなもので、
キリスト教の布教と弱者を救うためのあらゆることをしていると言えばよ
いのだろうか。英会話教室も無料だった。「救世軍」というほどのことだ
から、全体のシステムは軍隊に倣ったもので、普通の組織なら部長、課
長、課長補佐と呼ばれるような肩書がぜんぶ軍隊の肩書になっている。
軍隊の階級呼称には詳しくないが、メイジャーは、少佐にあたる。
突然このことを書く気になったのは、クリスマスの頃に、渋谷の駅前で
救世軍が年末恒例の社会鍋をやっているのを目にしたからだ。あなた
の温かい気持ちがたくさんの人を救いますという看板のそばに、これも
軍服に似たユニフォームを着た４、５人の人がいて、讃美歌を演奏しな
がら訴えている。こんな光景をご覧になった方は少なくないだろう。
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■ 特集 ② REIC 3.11 ～風の便り～ Vol.15
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REIC水井です。
今回は昨年末、2012年12月7日（金）夕方に発生したM7.4余震の「緊急
地震速報＋強震モニタ」についての話をします。なお、「強震モニタ」とは
全国の揺れ（実測値）をリアルタイムで表示する画面です。
REICでは、311震災直後の2011年4月から順次、宮城県と福島県の
沿岸部に装置を10箇所設置し、その利用法と効果についてモニタリング
をしていただいています。
場所は北から、宮城県気仙沼市、石巻市、東松島市、七ヶ浜町、
仙台市、亘理町、山元町、福島県南相馬市の8市町、設置の協力者
は、各地の臨時災害FM局と社会福祉協議会（災害ボランティアセ
ンター運営団体）です。
REIC311 臨時災害FM局の「緊急地震速報＋強震モニタ」
位置図や受信画面：
http://kizuna-dantai311.ecom-plat.jp/?module=blog&eid=11595&blk_id=10929
これらの組織に対して、昨年末の津波警報が発報されたM7.4余震
についてアンケートおよびヒアリングをそれぞれ実施しました。
特に、地域住民に情報を伝える役目である臨時災害FM局の回答を
少しだけ紹介します。（気仙沼、石巻、亘理、山元、南相馬の5箇所）
・緊急地震速報の報知（サイン音）は縦ゆれを感じるか感じないか
のタイミングであり、大きな揺れが来る前に＜大きな地震＞である
ことを認識することができた（サイン音の閾値設定は震度4もしくはM7.0）
・そのため、FM局では生放送の中、大きな地震が来る（来ている）
ことをアナウンサーの肉声により地域住民に伝えることができた
・＋αの情報「強震モニタ」については、自らの地域が小さな揺れ
の時に、周囲で大きく揺れているのかどうかの把握に役立つ
「強震モニタ」については、緊急地震速報の真偽を判断するため
にも利用して欲しかったのですが、揺れを体験しているときにそん
な余裕は無いとの意見が多かったです。「強震モニタ」も、一瞬で
認識できる何らかの報知（サイン音か？）が必要なのかもしれません。
余震が頻繁に起こる東北被災地沿岸部でのモニタリング作業は、
被災地利用者のプラスになるのと同時に、情報や利用方法の色々な
検証ができますので、今後も継続していきたいと考えています。
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■ R E I C ニ ュ ー ス
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♪参加受付中です♪
第12回国土セイフティネットシンポジウム
『巨大津波からどのように身を守りますか？』
開催日時 平成25年2月7日（木） 13：00～16：50
開催場所 パシフィコ横浜 アネックスホール205・206号室
主 催 独立行政法人防災科学技術研究所，REIC
後 援 東京商工会議所，社団法人東北建設協会，
公益財団法人地震予知総合研究振興会
定員200名（先着順），参加無料
プログラムおよび参加お申込みはこちら（上から7番目）
http://www.exhibitiontech.com/etec/seminar-yokohama1.html
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【REICマガジン】
発行日：月1回・毎月上旬発行（休刊：GW、年末年始など）
発行開始月：2011年10月
【発行元】〒160-0016 東京都新宿区信濃町11-3 AK信濃町ビル2F
特定非営利活動法人リアルタイム地震情報利用協議会 事務局
TEL:03-5366-2720 FAX:03-5366-2740 HP: http://www.real-time.jp
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掲載記事を許可なく転載することを禁じます。
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『巨大津波からどのように身を守りますか？』
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外の喫煙席でコーヒーを飲む気になったのだから、たぶん初秋のこ
とだったと思う。神保町から学士会館に向かう大きな通りの右手にド
トールコーヒーのお店がある。例の１杯200円というやつだ。この店は、
大きなビルにくっついて歩道のほうにせり出した形になっている。
コーヒーを飲みながら、なんということもなくビルの銘板を眺めていた。
「日本救世軍」と書いてある。昔も同じ救世軍のビルが同じところにあっ
た。もちろん、今のものとは違って茶色の煉瓦を外側に貼った古いビル
である。中学2年か3年のことだと思うから、もう60年も前のことだ。私は、
ここの英会話教室に通ったことがある。そんなに長くはなく、せいぜい
1年間ぐらいだった。
その時の先生は、メイジャー・フィリップスという女の人だった。
40歳代の終わりに近い方だったと思うが、定かではない。テキストを使
うわけでもなく、簡単な質問に答えさせるといった形だった。生徒のほう
は私のような中学生から、大学生と思われる人たちまで10人ほどだった。
救世軍は世界中で活動する巨大なボランティア団体のようなもので、
キリスト教の布教と弱者を救うためのあらゆることをしていると言えばよ
いのだろうか。英会話教室も無料だった。「救世軍」というほどのことだ
から、全体のシステムは軍隊に倣ったもので、普通の組織なら部長、課
長、課長補佐と呼ばれるような肩書がぜんぶ軍隊の肩書になっている。
軍隊の階級呼称には詳しくないが、メイジャーは、少佐にあたる。
突然このことを書く気になったのは、クリスマスの頃に、渋谷の駅前で
救世軍が年末恒例の社会鍋をやっているのを目にしたからだ。あなた
の温かい気持ちがたくさんの人を救いますという看板のそばに、これも
軍服に似たユニフォームを着た４、５人の人がいて、讃美歌を演奏しな
がら訴えている。こんな光景をご覧になった方は少なくないだろう。
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■ 特集 ② REIC 3.11 ～風の便り～ Vol.15
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REIC水井です。
今回は昨年末、2012年12月7日（金）夕方に発生したM7.4余震の「緊急
地震速報＋強震モニタ」についての話をします。なお、「強震モニタ」とは
全国の揺れ（実測値）をリアルタイムで表示する画面です。
REICでは、311震災直後の2011年4月から順次、宮城県と福島県の
沿岸部に装置を10箇所設置し、その利用法と効果についてモニタリング
をしていただいています。
場所は北から、宮城県気仙沼市、石巻市、東松島市、七ヶ浜町、
仙台市、亘理町、山元町、福島県南相馬市の8市町、設置の協力者
は、各地の臨時災害FM局と社会福祉協議会（災害ボランティアセ
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REIC311 臨時災害FM局の「緊急地震速報＋強震モニタ」
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これらの組織に対して、昨年末の津波警報が発報されたM7.4余震
についてアンケートおよびヒアリングをそれぞれ実施しました。
特に、地域住民に情報を伝える役目である臨時災害FM局の回答を
少しだけ紹介します。（気仙沼、石巻、亘理、山元、南相馬の5箇所）
・緊急地震速報の報知（サイン音）は縦ゆれを感じるか感じないか
のタイミングであり、大きな揺れが来る前に＜大きな地震＞である
ことを認識することができた（サイン音の閾値設定は震度4もしくはM7.0）
・そのため、FM局では生放送の中、大きな地震が来る（来ている）
ことをアナウンサーの肉声により地域住民に伝えることができた
・＋αの情報「強震モニタ」については、自らの地域が小さな揺れ
の時に、周囲で大きく揺れているのかどうかの把握に役立つ
「強震モニタ」については、緊急地震速報の真偽を判断するため
にも利用して欲しかったのですが、揺れを体験しているときにそん
な余裕は無いとの意見が多かったです。「強震モニタ」も、一瞬で
認識できる何らかの報知（サイン音か？）が必要なのかもしれません。
余震が頻繁に起こる東北被災地沿岸部でのモニタリング作業は、
被災地利用者のプラスになるのと同時に、情報や利用方法の色々な
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第12回国土セイフティネットシンポジウム
『巨大津波からどのように身を守りますか？』
開催日時 平成25年2月7日（木） 13：00～16：50
開催場所 パシフィコ横浜 アネックスホール205・206号室
主 催 独立行政法人防災科学技術研究所，REIC
後 援 東京商工会議所，社団法人東北建設協会，
公益財団法人地震予知総合研究振興会
定員200名（先着順），参加無料
プログラムおよび参加お申込みはこちら（上から7番目）
http://www.exhibitiontech.com/etec/seminar-yokohama1.html
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【REICマガジン】
発行日：月1回・毎月上旬発行（休刊：GW、年末年始など）
発行開始月：2011年10月
【発行元】〒160-0016 東京都新宿区信濃町11-3 AK信濃町ビル2F
特定非営利活動法人リアルタイム地震情報利用協議会 事務局
TEL:03-5366-2720 FAX:03-5366-2740 HP: http://www.real-time.jp
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