平成24年5月1日 Vol.8
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┃ R E I C マ ガ ジ ン
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風薫る季節となりましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
ゴールデンウィークを利用して非日常を楽しまれているかもしれませんね♪
5月号をお届けします。どうぞご覧ください。
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・ 特集 ………… REIC片山会長がシリーズでお届けする
かたやま通信-No.8 『チャンドラリアン』
・ 会員トピック …… 『ゆれくるコール,つながるコール,あめふるコール』
~ アールシーソリューション株式会社 ~
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■ 特集 ① かたやま通信-No.8 『チャンドラリアン』
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シャーロキアンという言葉を知っている人は少なくないだろう。
名探偵シャーロック・ホームズの愛好家のことである。
それに比べると、チャンドラリアンの方は、知らない人のほうが多いかも
しれない。私は、ミステリー好きである。とくにハードボイルド・ミステリー、
その中でも、レイモンド・チャンドラーの作品が好きだ。こういう人間のことを
チャンドラリアンという。遅筆で知られるミステリー作家の原尞(はら りょう)は
自他ともに許すチャンドラリアンである。村上春樹も、チャンドラリアンである。
レイモンド・チャンドラー(1888~1959)は米国のハードボイルド・ミステリー
作家である。たんに、ハードボイルド・ミステリー作家というだけなら、他に
何人もいるし、その中には、それなりに高い評価を得ている人もいる。しかし、
チャンドラーは、米国の文学を変えてしまうほどの文体と内容を備えた長編
ミステリーを7作発表した。チャンドラーのことを、ノーベル文学賞を受賞した
フォークナーと比べても、勝るとも劣らない作家と位置づける人がいるほどだ。
私とチャンドラーの出会いは、50年以上前、高校生のころ近所の本屋で買った
「大いなる眠り」(’39)である。当時の早川ミステリーは新書判の大きさの本が、
帙に入っていた。清水俊二訳であった。清水さんは映画の字幕で知られており、
「映画字幕五十年」(ハヤカワ文庫)は、面白いなどという言葉で表しては失礼な
ほど面白い。 「大いなる眠り」の印象は強く残っているが、その後、チャンドラー
の本を読み続けたわけではない。ダシール・ハメットやロス・マクドナルドも
読んだし、ミッキー・スピレーンも読んだ。
チャンドラーの長編の残る6作は、「さらば愛しき女よ」(‘40)、「高い窓」(’40)、
「湖中の女」(’43)、「かわいい女」(’49)、「長いお別れ」(’53)、「プレイバック」
(’58)である。どれにも、フィリップ・マーロウという私立探偵が出てくる。
清水さんは、これらすべてを翻訳されている。
チャンドラーの7つの長編を全部読んだのは、1964年から1967年まで
シドニーに留学していたときだ。そして、1年半ほど前、7作の英語本を買って
また読み始めた。腰痛対策のために週末コーヒー屋まで歩き、そこで
2,30ページ読んで帰宅する。1回目は速読、2回目はややゆっくり、
気に入ったら3回目はもっとゆっくりと読む。中には、速読の段階でストップ
したままのものもある。こうやって読んで気にいったのは、「長いお別れ」と
「さらば愛しき女よ」だ。最近、村上春樹が全訳をスタートし、すでに3作が
刊行されている。この中に、私が気にいった2作が入っている。とくに、「長い
お別れ」(村上訳では、「ロング・グッドバイ」)は、何度読み返しても飽きる
ことがない。原作を読み、村上訳を読み、両者を比べながら読み返す。
チャンドラー作品の魅力の一つは、主人公マーロウの生きざまと、
気の利いた台詞である。その中で、多くの人があげるもののひとつに、
「タフでなければ生きてはいけない。優しくなければ生きる資格がない」
がある。
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■ 会員トピック 『ゆれくるコール,つながるコール,あめふるコール』
~ アールシーソリューション株式会社 ~
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このコーナーでは、毎回、正会員様の企業・団体紹介や企業広告を掲載します。
掲載内容を募集しておりますので、掲載をご希望の正会員様は、
reic_magazine@reic.or.jp までお申込みください。
(※ご希望者多数の場合は、申込先着順に掲載させていただきます。)
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☆ 職員日記 ☆
『宮城県石巻市門脇小学校 鈴木洋子前校長先生の講演会に参加して』
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4月22日(日)、(独)防災科学技術研究所(以下「防災科研」という)の
一般公開に参加し、「東日本大震災 語り部」のコーナーにおいて
宮城県石巻市門脇小学校 鈴木洋子前校長先生のお話を伺いました。
この講演は、REICが現地活動をしている際に鈴木先生とのご縁を
いただいた折、防災科研より現地の生のお話をして頂ける人を紹介
して貰えないかとの依頼があり実現しました。被災当時の生々しい
お話や、防災に対する普段からの心構え・実効性のある防災訓練の
重要性など大変貴重なお話を聞くことが出来ました。
また、講演の中で『3月11日を生きて~石巻・門脇小・人びと・ことば~』
と題する DVDを見ました。50人を超える児童・教師・保護者へのインタビュー
により、3月11日そのとき から12日朝までを追跡した内容です。
参加者の中には、あまりにも無惨なことや、人の心の絆の大事さなどを
聞くにつれ、涙ぐむ方が何人かいたように記憶しております。
今回参加した防災科研の一般公開は毎年行われていますが、今年の
テーマは「自然災害を正しく学び備えよう!」でした。東日本大震災の
影響もあり自然災害に対する関心の高さを示すように会場内は多くの
人で溢れていました。中でも子供連れで家族での参加という方々が
目についたように思いました。
会場内では「地震で自分の家は大丈夫だろうか?自分が住んでいる
地域は地震に強い街なのだろうか?」などと熱心に質問し、研究員から
説明を受けている参加者の姿が見られました。また地震の揺れを体験
するコーナーもあり、悲鳴や歓声があがる中で子供達には大変人気の
あるコーナーになっていました。 (大園 記)
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