平成24年1月5日 Vol.4
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┃ R E I C マ ガ ジ ン ┃
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あけましておめでとうございます。
2012年が皆さまにとって幸多き年になりますように。
本年もよろしくお願いいたします。
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・特集①…………当協議会片山会長がシリーズでお届けする
かたやま通信-No.4 『叩くと動きだす』
・会員トピック……『株式会社チャレンジ』
・特集②…………REIC 3.11 ~風の便り~ Vol.3
・REICニュース… REICからのお知らせなど
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■ 特集① かたやま通信-No.4 『 叩くと動きだす 』
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明けましておめでとうございます。REIC会員の皆様には、昨年中も
たいへんお世話になりました。まずは、本年もよろしくとご挨拶申し上げます。
ところで、かたやま通信も4回目を迎えます。どれくらいの方にお読み
いただいているかは別にして、もう少しの間、続けさせていただきます。
叩くとほこりが出るというのが相場のようだが、叩くと動きだしたり、
働きだしたりするものもある。最近、我が家の自動車のカーナビの調子が
悪い。走り出しのときは、画面が暗いままで何も出てこない。カーナビの
上にあたる部分をかなり力を入れて叩いてやると働き出すことが多い。
それで思い出したのだが、戦後の一時期のラジオがそっくりだった。
当時の3球スーパーラジオはよく故障した。そんなときには、やはり力を
いれて叩いたものだ。私の記憶では、3球、4球、5球スーパーがあって、
球が増えると高級という印象をもっていた。この文を書くにあたって、
インターネットで「3球スーパーラジオ」と検索してみたら、1億2,900万件の
ヒットがあったのには驚いた。戦後の古いラジオを大切に持っておられる
方も多いようだし、そういったラジオを修理する専門のお店もたくさんある。
いまのような、合成樹脂の箱ではなく、クラシックな木製の箱もそういえば
懐かしい。
なぜ、こんな話を書き始めたのか。REICの会員のなかには、現在のREICの
サービスにご不満をお持ちの方もおられると思うが、そういう会員からの声が
あまり聞こえてこないのである。ここでREICといっているのは、会長としての
私も含めたものである。また、私たちが、会員の皆さんのために、良かれと
思ってやっていることのなかには、私たちの勝手な思い込みがあるのかも
しれない。
カーナビや戦後の3球スーパーとはだいぶ違うけれど、REICも会員の
皆さんに叩かれることで、さらに良い方向に動き出すのではないかと考えている。
2012年元旦
NPO法人 リアルタイム地震情報利用協議会
会長 片山 恒雄
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■ 会員トピック 『 株式会社チャレンジ 』
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3月11日の東日本大震災ではマグニチュード情報が過小であったため、
緊急地震速報は適確に配信できない地域・ケースが多発しました。
弊社は、多くのお客様からお問合せ、中にはお叱りを頂き、1件1件
理由をご説明いたしました。
配信をしている会員各社におかれても同様な経験をされたところも
多かったのではないかと思います。緊急地震速報の認知度は飛躍的に
高まりました。同時に、緊急地震速報の有効性について疑問の声も
少なからず有ります。
この声にお答えすることは、我々業界の役割であるとともに切実な願いです。
マグニチュード飽和の問題から、緊急地震速報は巨大地震には対応が
難しいことは前々から指摘されていましたが、残念ながら現実のことと
なりました。
この度、弊社では、堀内茂木先生の株式会社ホームサイスモメータと
共同で、各地のゆれの観測値から震源域の広がりをリアルタイムで
推定し、画面表示する製品EQガードⅡを開発・製品化いたしました。
東海、東南海、南海地震等巨大地震が叫ばれているなか、世の中の
お役に立てればと念願しております。
とは言いましても、このEQガードⅡは、スタートしたばかりで、お客様の声、
要望をお聞きしながらより良いものにしていきたいと考えております。
減災に役立ちたいとの同じ思いの会員各社との協力・連携も図りたいと
考えております。
ご関心、ご興味がございましたら、お気軽にご連絡下さい。
株式会社チャレンジ
http://www.challengego.co.jp TEL03-5809-2304、FAX03-5809-2305
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このコーナーでは、毎回、正会員様の企業・団体紹介や企業広告を掲載します。
掲載内容を募集しておりますので、掲載をご希望の正会員様は、
reic_magazine@reic.or.jp までお申込みください。
(※ご希望者多数の場合は、申込先着順に掲載させていただきます。)
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■ 特集② REIC 3.11 ~風の便り~ Vol.3
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REIC水井です。
今回は、震災後の夏から秋にかけてのお話をします。
6月以降は一度、被災地内での情報支援活動からは離れましたが、被災地で
活動していた一部の情報ボランティアと共に関東や西日本などから遠隔支援を
微力ながら継続しました。
例えば、Google JapanのCrisis Responseにて公開されている避難所Googleマップ
への情報提供や、仮設住宅の建設場所情報収集などです。現在も継続していますが、
遠方から被災地に入る方々の参考資料として利用していただけていれば幸いです。
夏以降には、海外の団体より寄付金をいただくことができ、9月から準備し、
10月から宮城県「仙台市」「気仙沼市」の2箇所に各1名(計2名)REICのスタッフが
被災地内に半常駐(1ヶ月のうち2週間程度)を始めました。主な活動目的は、
「地震に関する情報」の利活用による復旧・復興支援、および災害時における
組織連携の実情調査、次の震災に役立つ経験・事実の検証とまとめです。
なお「仙台市」では、春と同様に宮城県自治会館の県災害ボランティアセンター
にて情報・技術支援を行い、「気仙沼市」では、復興協議会などに参加し組織連携の
現状を調査しています。
もう一つ、臨時災害FM局の宮城県山元町「りんごラジオ」と協力し、震災時の
ラジオ・メディアにおいて、地震に関する情報のひとつである「地震観測情報」
(緊急地震速報+強震観測データKiK-net)の効果を検証し始めました。
REICとしては、「仙台市」「気仙沼市」にて震災後の「復旧」「復興」時、
「りんごラジオ」では震災後の余震における「直前」「直後」時の
「地震に関する情報」の利活用を実践・検証していることになります。
(情報の利活用イメージ:
http://kizuna-dantai311.ecom-plat.jp/fbox.php?eid=11213)
次回は、現在の被災地内での活動内容をもう少し詳しくご紹介したいと
思います~。(‘_’)/
REIC_3.11の活動
(ややページが重いため、表示されるまでゆっくりお待ちください)
http://kizuna-dantai311.ecom-plat.jp/user.php?uid=1066
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■ R E I C ニ ュ ー ス
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○『潮来市で開催された社会地質学会シンポジウムに参加しました』
12/18(日)、潮来市立中央公民館(潮来市日の出)に於いて
社会地質学会シンポジウム「利根川中・下流域の液状化・流動化・
地波現象」- 人工改変地と液状化地域・安全な街づくりを考える -
が開催され、REICから箕輪常務理事、大園、私(松田)の3名が
参加いたしました。
http://www.jspmug.org/envgeo_sympo/2011sympo/sympo111218.pdf
初めに社会地質学会の駒井会長の挨拶があり、その後、潮来市の
松田市長から挨拶がありました。市長さんの挨拶を聞くのはもう
何回目かになりますが、いつも流れるように滑らかで関心させられ
ます。また、ワークショップ関係でお世話になっている潮来市役所
の岩本総務課長の姿もありました。
発表の方は、どちらかというと学術的な色合いが濃く、あまり一般の
方向けではなかったと思います。個人的には、地波(じなみ)現象と
いうあまり聞きなれない用語が気になりました。これは「地盤が波打つ
ようにゆれる、地盤が波がよせ返すようにゆれる、あるいは地盤が何度
も上下運動するといった現象」のことだそうです。
茨城大学名誉教授の楡井久さんが長年研究してこられたようで、楡井さん
によると、これまで液状化被害として認識されてきた被害現象の多くは、
地波現象によるものである可能性が高い、とのことです。
私もまだ良く理解できていない部分もありますが、非常に興味深い現象
ですので、今後も注意してみていこうと思います。文献もいくつか出て
いるようですので、ご興味のある方はご覧いただくと良いと思います。
○『第11国土セイフティネットシンポジウム』開催のお知らせ
今年は、「巨大地震にいかに備えるか-東日本大震災の復旧現場から
見つめなおす」と題し、下記要領により開催いたします。
会員の皆様には、後日、パンフレットによりご案内いたしますので、
ぜひご参加ください
。
【日時】 平成24年2月2日(木) 13:00~16:50
【場所】 パシフィコ横浜 アネックスホール205・206号室
【主催】 独立行政法人防災科学技術研究所、
NPO法人リアルタイム地震情報利用協議会(REIC)
【共催】 一般社団法人日本地震工学会
【プログラム】
司会-上村良澄 (REIC常務理事)
13:00-13:10 開会の挨拶-岡田義光 (防災科学技術研究所 理事長)
13:10-13:50 招待講演1 「東日本大震災に対する国の応急対策」
福浦裕介 (内閣府政策統括官(防災担当)付
災害応急対策担当参事官)
13:50-14:30 招待講演2 「東日本大震災での医療対応と今後の備え」
山内聡 (東北大学病院 高度救命救急センター 医局長)
- 休 憩 -
14:40-15:10 「被災者の苦しみを感じ、
何をやってきたか、何をやろうとしているか」
水井良暢、松田達生、岩木正裕 (REIC研究員)
15:10-16:10 「東日本大震災における被災地情報支援-公民協働の実践と課題」
長坂俊成 (防災科学技術研究所
社会防災システム研究領域 プロジェクトディレクター)
16:10-16:40 「これからやってくるM9級地震への備え」
藤原広行 (防災科学技術研究所
社会防災システム研究領域長)
16:40-16:50 閉会の挨拶-片山恒雄 (REIC会長)
【お申し込み】 REICホームページ、もしくは震災対策技術展ホームページより
お申し込みください。
http://www.real-time.jp (準備中)
http://www.exhibitiontech.com/etec/seminar-yokohama.html
【お問い合せ】 REIC事務局 電話:03-5366-2720 E-mail:reic_info@eq7realtime.org
(担当:大園、大津)
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【REICマガジン】
発行日:月1回・毎月上旬発行(休刊:GW、年末年始など)
発行開始月:2011年10月
【発行元】〒160-0016 東京都新宿区信濃町11-3 AK信濃町ビル2F
特定非営利活動法人リアルタイム地震情報利用協議会 事務局
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