Vol.55
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R E I C マ ガ ジ ン Vol.55
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2016.4.7 ━━━━━
桜の便りがあちらこちらから聞こえてきました。
東京・隅田川沿いの桜は、徳川吉宗によって植樹された話は有名です。
諸説ありますが、花見に訪れる大勢の人々によって、土手を踏み固めることが
川の氾濫を防ぐことになる、当時の治水対策だったとも言われています。
さて、本号では、東京ガス(株)防災・供給部 小山氏により、東日本大震災の
復旧活動についてお届けいたします。
━━━ INDEX ━━━
[1] 会員トピック
東京ガス株式会社 防災・供給部
防災グループ 防災チーム 小山 高寛 氏
[2] REICニュース
1. 「全国被災地語り部シンポジウムin東北」のご報告
2. 国立研究開発法人防災科学技術研究所 一般公開のご案内
[3] 歴史に学ぶ ==4月の災害史==
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[1] 会員トピック
東京ガス株式会社
防災・供給部 防災グループ 防災チーム 小山 高寛 氏
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2011年3月11日14時46分の地震発生後、
当社の供給エリアに約4000箇所設置されている
地震センサーから次々に揺れの状況が収集された。
およそ10分後にはほぼ全ての情報が集められ、
被害の状況の想定を行うことができた。
阪神淡路大震災以降整備を進めていた
地震防災システムSUPREMEである。
これら情報や推定を活用しながら、
地震発生後およそ30分後には、社長を本部長とする
非常体制対策本部による会議が開催され、
ガス供給の緊急停止状況などの共有が行われた。
初動対応で最も重要な緊急停止も日立地区3万件で実施された。
この日立地区の緊急停止は、およそ1週間で復旧した。
過去の地震と比較すると、かなりの短期間での復旧であった。
このように、SUPREMEが確実に稼働した、
2次災害を防止し保安の確保を達成した、
過去に比べ短期間での復旧を実現したなど
あらかじめ想定した機能や
訓練に基づく冷静な対応を確認できた一方、
いくつかの課題も確認され、
東日本大震災以降、取り組んできた。
①液状化や津波被害への対応
確実な保安の確保を行うとともに、
供給停止地区を極小化するため、
液状化や津波などによる被害が予測される
地域を他の地域と分割した供給ブロックを形成した。
②早期復旧に向けた取り組み
供給停止後に早期に復旧を行うため、
ガバナという圧力調整器の再稼働により
被害の無い地域では当日中の復旧を
目指す仕組みを構築し、設備導入を進めている。
③車両燃料や保安電源など設備の充実
災害対応を行う車両への燃料が不足したため、
自社のガソリンスタンドを設置した。
また、長期間の停電に備え、
災害対応を行う拠点への保安電源の整備を進めた。
震災から5年を経過した現在、
これら以外にも確認された主な課題に対する対応は、実現してきた。
ただ今後も、起こり得る首都直下地震に対し
想像力を膨らませ、より高い保安レベルの確保、
より早期の復旧を目指して取り組んでいきたい。
東京ガス株式会社 http://www.tokyo-gas.co.jp/
所在地:〒105-8527 東京都港区海岸1‐5‐20
※東京ガスの取組みについては「絵でわかる防災」も是非ご参照ください。
「絵でわかる防災」 http://www.tokyo-gas.co.jp/safety/index.html
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[2] R E I C ニ ュ ー ス
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1. 「全国被災地語り部シンポジウムin東北」が開催されました。
「全国被災地語り部シンポジウムin東北」が開催され、REICは
3月22日(火)第4部:津波避難システム社会実験を行いました。
日 時 :平成28年3月21日(月祝)・22日(火)
会 場 :南三陸ホテル観洋(宮城県南三陸町黒崎99-17)
および南三陸町内
主 催 :「全国被災地語り部シンポジウムin東北」実行委員会
共 催 :南三陸ホテル観洋
開催報告はこちら
2. 国立研究開発法人防災科学技術研究所 一般公開のご案内
国立研究開発法人防災科学技術研究所では、科学技術週間の
一環として今月24日を一般公開日としております。
また、雪氷防災研究センターについては、22~23日を
一般公開日としております。
公開日に合わせて、各種イベントを企画しております。
皆様お誘い合わせのうえ、ぜひお運びください。
《つくば本所》
日 時 :平成28年4月24日(日) 10:00~16:00
会 場 :防災科学技術研究所 つくば本所
(茨城県つくば市天王台3-1)
入 場 :無料
詳細はこちら
《雪氷防災研究センター》
日 時 :平成28年4月22日(金) 13:00~16:00
4月23日(土) 10:00~15:00
会 場 :防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター
(新潟県長岡市栖吉町前山187-16)
入 場 :無料
詳細はこちら
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[3] 歴史に学ぶ ==4月の災害史==
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REICマガジン発行月における過去の災害史をご紹介します。
過去の災害から、現在の備えを学ぶきっかけになれば幸いです。
・1785年(天明3年) 青ヶ島大噴火
・1946年(昭和21年) アリューシャン地震
・2012年(平成24年) スマトラ島沖地震
・2013年(平成25年) 四川地震
・2015年(平成27年) ネパール地震
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発行日:月1回・毎月上旬発行(休刊:GW、年末年始など)
発行開始月:2011年10月
発行元:〒111-0054 東京都台東区鳥越2-7-4 エス・アイビル4F
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