Vol.71
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R E I C マ ガ ジ ン Vol.71
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2017.8.3 ━━━━━
毎年8月1日は「水の日」とされ、この日から一週間は「水の週間」といわれ
各地で様々なイベントが行われています。
全国各地でゲリラ豪雨が発生する一方、関東地方では荒川水系の取水制限
を行い、節水を呼び掛けています。つい忘れがちな水の恵みに、思いを馳せて
みてはいかがでしょうか。
本号では『気象庁 防災気象情報の改善』と題し、REIC調査報告をお届け
いたします。
━━━ INDEX ━━━
[1] REIC調査報告
『気象庁 防災気象情報の改善』
[2] REICニュース
1. 「防災推進国民大会2017」出展のご案内
2. 「イザ!カエルキャラバン!in上野」出展のご案内
[3] 《New》 断層トリップ
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[1] REIC調査報告
『気象庁 防災気象情報の改善』
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先月発生した「平成29年北九州豪雨」は、福岡県・大分県にて、甚大な
被害をもたらしました。
近年、集中豪雨や台風などによる被害が相次いで発生しており、雨の降
り方が局地化、集中化、激甚化しています。
気象庁では、今年7月から、雨による災害発生の危険度の高まりを評価
する技術(土壌雨量指数、表面雨量指数、流域雨量指数)を活用して、
大雨・洪水警報及び大雨特別警報を改善するとともに、「大雨警報(浸水害)
の危険度分布」及び「洪水警報の危険度分布」の提供を開始しました。
(気象庁ホームページ参照)
・土壌雨量指数(雨がしみ込んで土壌中に溜まる量)→土砂災害のリスク
・表面雨量指数(雨が浸み込まず地表面に溜まる量)→浸水害のリスク
・流域雨量指数(雨が上流域から集まり河川を流れ下る量)→洪水害のリスク
これら3つの“指数”を用いることにより、「雨量」に応じた災害リスクを
より適切に評価・判断し、より的確な警報発表につながります。
さらに、土砂災害に関する「危険度分布」は、従来の「土砂災害警戒判
定メッシュ情報」に加え、「大雨警報(浸水害)の危険度分布」と「洪水警
報の危険度分布」を新たに提供することになりました。これらは、災害の
リスクの高まりを“指数”化し、警報等の基準への到達状況に応じて色分
け表示されます。(危険度高:紫>薄紫>赤>低:黄)
発令される警報の向上や、「危険度分布」が一目でわかるようになっても
一人ひとりが自分の身を守る行動をとることが重要です。周囲の状況や、
雨の降り方に注意し、危険を感じた場合には、自治体からの避難に関する
情報が無くても早めに自主避難することが重要です。
参考:気象庁ホームページ
警報の危険度分布
土砂災害警戒判定メッシュ情報
大雨警報(浸水害)の危険度分布
洪水警報の危険度分布
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[2] R E I C ニ ュ ー ス
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1. 「防災推進国民大会2017」出展のご案内
内閣府による「防災推進国民大会2017会」が開催されます。
昨年度は東京大学で開催されましたが、今年は11月に仙台で
開催されます。「世界防災フォーラム」「防災産業展in仙台」と
同時開催となり、大規模な総合防災イベントとなります。
展示ブースでは、今年もREICの出展が決定しました。
皆様お誘い合わせのうえ、ぜひお運びください。
日 程 :平成29年11月26日(日) 、27日(月)
会 場 :仙台国際センター(宮城県仙台市青葉区青葉山)
入 場 :無料(自由来場)
団体別セッション、各講演等につきましては
追ってご案内いたします。
2. 「イザ!カエルキャラバン!in上野」出展のご案内
台東区社会福祉協議会主催の「イザ!カエルキャラバン!in上野」が
今年も開催されます。
このイベントでは、子供たちがゲーム感覚で防災を学びながら、
体験に応じてポイントを集め、それぞれが持ち寄ったおもちゃの
物々交換ができます。
REICは、防災体験プログラムの中で、防災クイズと防災紙芝居を行います。
ご家族お誘い合わせのうえ、ぜひお運びください。
日 時 : 9月30日(土)13:30~15:30(受付13時より)
会 場 : 台東区社会福祉協議会(東京都台東区下谷1-2-11)
入 場 : 無料(自由来場、事前申込不要)
※おもちゃが無くても参加可能ですが、是非ご自宅で使わなくなった
おもちゃを持ってご来場ください。
※詳細は、後日 台東区社会福祉協議会ホームページおよび
REICホームページにてご案内します。
台東社協サイトはこちら
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[3] 断層トリップ
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今号より、新コーナー「断層トリップ」をお届けします。
日本には2千以上の活断層があると言われています。
断層のずれが地表に現れ、観察できるスポットが各地にあります。
そんな場所をご紹介いたします。
第1回:根尾谷断層
1981年(明治24年)に発生した濃尾地震。両白山地から濃尾平野
北方にかけて位置する濃尾断層帯の中で、根尾谷断層が観察でき
る「地震断層観察館・体験館」があります。
ここでは垂直方向で6mのずれが確認できる断層トレンチがあり、
そのスケールにびっくりさせられます。
住所:岐阜県本巣市根尾水鳥512
アクセス:樽見鉄道樽見線「水鳥駅」すぐ
http://www.motosukankou.gr.jp/02_sightseeing/02_06.html
(本巣市観光協会「本巣市観光サイト」より)
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発行日:月1回・毎月上旬発行(休刊:GW、年末年始など)
発行開始月:2011年10月
発行元:〒111-0054 東京都台東区鳥越2-7-4 エス・アイビル4F
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