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Vol.67

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      R E I C マ ガ ジ ン  Vol.67       
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2017.4.4 ━━━━━
桜の便りが全国各地から聞こえてきました。
昨年の熊本地震で大きな被害を受けた熊本城の桜も開花しました。
まだ多くの部分が立入禁止となっていますが、二の丸広場等では美しい
桜が訪れる人々を出迎えてくれます。
熊本地震発生から一年が経とうとしています。本号では『平成28年熊本
地震に係る初動対応』と題し、REIC調査報告をお届けいたします。

━━━ INDEX ━━━
[1] REIC調査報告
  『平成28年熊本地震に係る初動対応』

[2] REICニュース
  1. 定時総会、防災セミナー、ビジネス交流会のお知らせ
  2. 「熊本地震・1周年報告会」のご案内

[3] 防災 “あったらうれしい” グッズ

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[1] REIC調査報告
  『平成28年熊本地震に係る初動対応』
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 昨年4月に発生した熊本地震への初動対応において、東日本大震災等の
これまでの災害対応の教訓を踏まえて、いくつか新しい試みがなされました。
その成果・課題について、内閣府による検証(平成28年熊本地震に係る
初動対応検証チームによる)が行われたので、その概要を紹介致します。

①初動対応の体制
 今回の初動対応では、被災市町村からの要請を待たずに、国の職員を
プッシュ型で被災市町村に直接送り込んで支援を行いました。具体的には、
12省庁(警察庁、金融庁、総務省、法務省、外務省、文科省、厚労省、
農水省、経産省、国交省、環境省、防衛省)より68人のリエゾン(各自治
体と中央省庁との橋渡し役)が派遣されました。
 これにより、被災市町村の要望等が直接国に伝達できるようになり、
効果的な支援ができるようになりました。ただ、派遣するスピードを重視
したために、派遣される国の職員自身に対するサポートが十分でなかった
り、受け入れ側の自治体の対応に円滑を欠いたところもあったようです。

②プッシュ型物資支援
 物資の支援についても、被災市町村からの要請を待たずに、必要と見込
まれる物資を国が被災地に送り込むプッシュ型の物資輸送を大規模に行い
ました。一度に大量の物資を運ぶことから、自衛隊による航空輸送も活用
しました。この支援によって発災直後の自治体の負担を軽減しながら、水、
食料といった主要物資を届けることができました。
 ただ、国が事前に想定していたのは、広域物流拠点への搬入までであり、
そこから先の避難所までの所謂「ラストワンマイル」については具体的な
計画を持っていなかったため、場所によっては避難所まで届けるのに民間
物流事業者や、NPOなどに協力して貰ったところもありました。今後の課
題となります。

③広域自治体支援組織との連携
 東日本大震災後に、大規模自然災害が発生した際に近隣の自治体同士で
協力するということで、九州・山口9県(福岡県、佐賀県、長崎県、
熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県、山口県)災害時応援協定が
締結されました。今回の熊本地震において、本協定に基づいて物的支援や
人的支援が実施されました。特に人的支援(職員派遣)では「被害状況
把握」「行政窓口支援」「避難所運営」等、様々な支援が行われました。

 今後、発生が予想される首都直下地震や南海トラフ巨大地震等の大規模
災害において、今回試みがなされたプッシュ型支援や広域連携はさらに
重要になると考えられます。但し、被害範囲が著しく広域で多くの都道府
県に及ぶ場合には、今回のような手厚いプッシュ型支援は困難であること
にも留意しなければなりません。あらゆるケースを想定し、次の大規模
災害に備えていく必要があります。

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 [2] R E I C ニ ュ ー ス
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1.  定時総会、防災セミナー、ビジネス交流会のお知らせ

REICの定時総会(第15期)の開催日が確定しました。
当日は、REIC防災セミナー、ビジネス交流会もあります。
セミナーの詳細については、追ってホームページ等でお知らせします。

■ 定時総会、防災セミナーおよびビジネス交流会のご案内 ■
 開催日:平成29年6月15日(木)
 会 場:ヒューリック ホール&カンファレンス http://hulic-hall.com/
 (台東区浅草橋1-22-16、JR総武線・都営浅草線「浅草橋」駅前)

《定時総会について》
  REIC会員の皆さまへ
  招集通知および議案書は6月第一週頃にお送りします。

※防災セミナー、ビジネス交流会は会員以外の方も参加できます。
 セミナーの詳細・参加申込書は、後日REICホームページにて
 ご案内掲載します。皆様のお申込みをお待ちしています。

2.  「熊本地震・1周年報告会」のご案内

熊本地震 追悼・復興祈念行事として、日本学術会議公開
シンポジウム/第3回防災学術連携シンポジウム
「熊本地震・1周年報告会」が開催されます。
地震・災害・救援・復興等に関わる各学会の調査状況を
報告するとともに、熊本県・熊本市からも復旧・復興に関わる
情報を発信します。

日 時 : 4月15日(土)11:00~18:20
会 場 : 熊本県庁本館 地下大会議室(熊本市中央区水前寺6-18-1)
主 催 : 内閣府、日本学術会議、熊本県、
       防災減災・災害復興に関する学術連携委員会
       防災学術連携体(防災に関わる55学会のネットワーク)

※定員満席となりました。
 詳細はこちら

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[3] 防災 “あったらうれしい” グッズ
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飲料水・ラジオ・懐中電灯など定番の備蓄品以外で、意外と役立つ
“あったらうれしい”ものをご紹介します。

第7回:ツナ缶

各家庭でストックしている非常食の中に、ツナ缶を常備しておくと
ランプに代用できるので便利です。
中身そのままで蓋を開けず、小さな穴をあけて、ティッシュで作った
芯を差し込み、油が染みた芯に点火するとランプになります。
火が消えた後は、そのまま食べることが可能ですので一石二鳥です!

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発行日:月1回・毎月上旬発行(休刊:GW、年末年始など)
発行開始月:2011年10月
発行元:〒111-0054 東京都台東区鳥越2-7-4 エス・アイビル4F
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