Vol.50
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R E I C マ ガ ジ ン Vol.50
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2015.11.6 ━━━━━
平成7年 阪神・淡路大震災以降、災害時におけるボランティア活動が広く認知
されるようになり、行政等が対応しきれないような問題を、ボランティアが
ケアすることで、救援や被災地の復興に貢献しています。
今号では、関東・東北豪雨での茨城県常総市災害ボランティアセンターにおける
情報利活用について、防災科学技術研究所 水井研究員の報告と、日本各地で
防災啓蒙活動や被災地支援活動を行う、NPO法人日本防災士会のご紹介を
お届けいたします。
━━━ INDEX ━━━
[1] 特別寄稿1
『2015年9月10日の鬼怒川氾濫
常総市災害ボランティセンターでの情報利活用について』
国立研究開発法人防災科学技術研究所
社会防災システム研究領域 災害リスク研究ユニット 水井良暢氏
[2] 特別寄稿2
『日本防災士会 ご紹介』
特定非営利活動法人日本防災士会
常務理事 橋本茂氏
[3] REICニュース
1. 第17回REIC防災セミナー開催のお知らせ
2. 「耐津波学 津波に強い社会を創る」(森北出版)のご案内
3. 第15回国土セイフティネットシンポジウムのご案内
[4] 会員トピックス
・光ファイバセンシング振興協会「第7回シンポジウム」のご案内
[5] 歴史に学ぶ ==11月の災害史==
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[1] 特別寄稿1
『2015年9月10日の鬼怒川氾濫
常総市災害ボランティセンターでの情報利活用について』
国立研究開発法人防災科学技術研究所
社会防災システム研究領域 災害リスク研究ユニット 水井良暢氏
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1. 災害対応までの概要
茨城県常総市において2015年9月10日(木)午後に大規模な水害が発生。
常総市に隣接するつくば市社会福祉協議会(以下:社協)を経由し、
常総市社協から支援要請を受け、防災科研災害リスクチームは
災害ボランティアセンター(以下:災害VC)にて技術支援・調査を開始した。
常総市の位置:https://goo.gl/maps/EAEXttLf3mK2
2. 災害VCでの活動
12日(土)から活動調整を行い、14日(月)の市災害VC開設時から
eコミュニティプラットフォーム(以下:eコミ)をベースとした
災害VC運営支援キット(以下:VCキット)を導入し、災害情報の
利活用支援を実施した。
また同時期に開設された県(行政)災害VCにもキットを導入し、
県市の両者間での情報共有を実現した。
3. 現地の状況と利活用されたシステム
発災直後の災害VCでは、組織構築・人員確保・業務遂行などさまざまな
運営面で混乱しており、作業効率が悪い状況であった。
そこで、災害VC運営作業入口のボトルネックとなる「被災者から出される
膨大なニーズ情報の処理」の効率化をVCキットにて行い、
全体運営の迅速化を目指すこととした。
VCキットとは、東日本大震災(2011)、茨城県つくば市竜巻(2012)、山形県
南陽市豪雨(2014)、広島県広島市土砂(2014)、長野県白馬村地震(2014)での
利用検証を経て、災害VCを円滑に運営するために「データ管理・表示・
情報共有・受発信」機能を組み合わせたeコミのセットである。
以下のサイトは一般向けのページである。
運営側ページは関係者のみ利用可能となっている。
常総市災害VC情報支援サイト(VCキット):http://vc.ecom-plat.jp/ibaraki/
続きは REICホームページよりご覧ください こちら
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[2] 特別寄稿2
『日本防災士会 ご紹介』
特定非営利活動法人日本防災士会 http://www.bousaisikai.jp/
常務理事 橋本茂氏
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◆今号でご紹介する「日本防災士会」は、第17回REIC防災セミナーに
後援していただいております。
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防災士とは阪神・淡路大震災を教訓としてスタートした民間資格であり、
地域で自助・共助に基づく防災・減災対策の推進に取り組む身近な防災
リーダーです。
日本防災士会は、防災士資格を有する有志で構成されたNPO団体で、
全国約7,000人の会員で組織し、各都道府県ごとに支部を設立して、
地方自治体等の防災関係機関と連携しながら活動を進めています。
日本防災士会は、平時においては自主防災組織の活動や防災講演、
各種防災訓練指導にあたっており、大規模災害が発生した際には、
その場その場で緊急対応、避難誘導、初期消火、避難所開設などに
あたります。また、息の長い被災地支援活動にも取り組みます。
とくに重点をおいているのは平常時の活動です。
災害が発生する前に自宅、職場、地域でどれだけ準備し、
訓練しているかによって、被害や犠牲は大きく減らすことができます。
安全で安心できるまちづくりのため、日本防災士会は地域に根ざした
活動を通じて社会貢献に努めています。
特定非営利活動法人日本防災士会 http://www.bousaisikai.jp/
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[3] R E I C ニ ュ ー ス
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1. 第17回REIC防災セミナー開催のお知らせ
日時:平成27年12月4日(月)13:30~18:00(終了後、交流会予定)
会場:浅草公会堂 第1集会室
定員:60名(先着順、定員になり次第締切)
参加費:無料(交流会参加者は別途3,000円)
講演内容・参加申込方法など詳細は こらち
2. 「耐津波学 津波に強い社会を創る」(森北出版)のご案内
(監修)濱田政則
(編集)今村文彦、岸井隆幸、磯部雅彦、堀宗朗
先月末に森北出版より「耐津波学」が出版されました。
本書は、REIC賛助会員である東北大学 今村教授、東京大学 堀教授に
より編集され、「第8章 津波避難の円滑化に関する技術の現状と課題」
では、当会理事長 大保直人が執筆しております。
ご購入ご希望の方は、REIC事務局までお問い合わせください。
詳細は こちら(森北出版)
3. 第15回国土セイフティネットシンポジウムのご案内
【総合テーマ】
災害情報の最前線! ~今!災害への備えは、未来の安全対策です~
開催日時 : 2016年2月4日(木)13:00~17:00
場所 : パシフィコ横浜 アネックスホール I・J会場
主催 : 国立研究開発法人防災科学技術研究所
特定非営利活動法人リアルタイム地震・防災情報利用協議会
プログラムなど詳細につきましては、後日ご案内いたします。
参加申込みは第20回「震災対策技術展」横浜のホームページよりお願いします。
なお、参加申込サイトは11月中頃に公開予定です。
http://www.exhibitiontech.com/etec/
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[4] 会員トピックス
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◆光ファイバセンシング振興協会「第7回シンポジウム」のご案内
光ファイバセンシング振興協会主催の、「第7回シンポジウム」が開催されます。
日時:11月9日(月) 13:00~17:00
会場:東京大学 山上会館 2階大会議室(東京都文京区本郷7-3-1)
参加費(資料代):¥1,000
技術交流会参加費:¥3,000
詳細はこちら http://www.phosc.jp/seminar/20151109.html
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[5] 歴史に学ぶ ==11月の災害史==
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REICマガジン発行月における過去の災害史をご紹介します。
過去の災害から、現在の備えを学ぶきっかけになれば幸いです。
・1707年(宝永4年) 富士山大噴火
・1779年(安永8年) 安永大噴火(桜島)
・1854年(嘉永7年) 安政東南海地震
・1952年(昭和27年) カムチャツカ地震
・2014年(平成26年) 長野県北部地震
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発行日:月1回・毎月上旬発行(休刊:GW、年末年始など)
発行開始月:2011年10月
発行元:〒111-0054 東京都台東区鳥越2-7-4 エス・アイビル4F
特定非営利活動法人リアルタイム地震・防災情報利用協議会 事務局
TEL:03-5829-6368 FAX:03-3865-1844 HP: http://www.real-time.jp
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